初級
【置き場所】 オススメはリビング
花が咲いている間の、おすすめの置き場所は年中リビングです。
出窓や窓際ではなく、直射日光の当たらない棚やカウンター、テーブルの上など目線に入る高さに置くのがよりおすすめです。
家の中で、人が過ごす時間が長い場所=花の変化に気づきやすい・温度が保たれる・光が入る(暗すぎない)・空気の動きがある場所です。
リビングや、今置いている場所より適した置き場所(環境)がある場合は適正なところへ移動してください。(置き場所はコロコロ変えない方がいいが、温度最優先)
※温度落差のある場所・光の強い場所(お風呂場、窓際、玄関など)はおすすめしません。
【温度】 適温は18~25℃
最低温度5℃ ~ 最高温度32℃ この間の温度を保てないと枯れる可能性が高いです。冷暖房のついた室内が1番の理想的な置き場所です。室内でも、十分栄養成長します。
33~40℃ → 空気の動きがあれば耐えられる可能性ありますが、出来る限り33℃以上の環境には置かないでください。軟腐の原因となります。
5~32℃ → 基本的にはこの温度内で育ててください。この温度内でも昼夜の急激な温度差で花が枯れることがあります。寒暖差は〇℃以内におさめるのが理想です。
3℃以下 → 数分置いただけで凍傷が始まります。
温度が心配な場合 最高最低温度計を置いてください。1番おすすめの温湿度ロガーは「おんどとり」です。 10℃未満になる場合は水を少な目にしてください。
温度とともに成長スピードが変わります。冬の寒い時期は、成長スピードがゆっくりになりますが、春がきて暖かくなると一気に成長スピードがあがります。 栽培ハウスでは、花芽が出て2ヶ月後に発蕾(ハツライ:蕾が発生)そこから1ヶ月後にその蕾が開花というペースですが、寒い環境だとこの2倍くらいかかります。
【光】 直射日光NG・影がぼやける程度の明るさが理想
胡蝶蘭は、他の植物と違い光が殆ど必要ありません。 なるべく、日が当たらない所に置いてください。(直射日光はNG) 手をかざして、指の影がはっきり見えたら光強すぎです。(レースカーテン越しの光という例えがよくありますが、カーテンの種類にもよるので要注意です) 指の影がはっきり見える状態で15分で葉焼けする可能性があります。
全く自然光の入らない室内デスク横でも3年生きてますので、自然光はなるべく当たらない所で育ててください。胡蝶蘭は光があまりなくても大丈夫ですが人が生活している位の光は必要です。
明るさ3万ルクス以上、葉温が40C以上になると危険です。
【その他】
胡蝶蘭の部位で環境変化に弱い順は
①蕾
②花
③花芽
④葉
の順になります。
蕾が無い状態であれば、環境変化にもある程度対応できます。
今置いている環境より、より良い場所が見つかったら移動させてあげてください。
上級
温度
プロの胡蝶蘭ハウスでは、 昼は25~27℃、夜は18℃の一定温度で年中管理をしています。
花芽を出すタイミングや成長の早さを変えるタイミングでは温度を変えることもあります。